世界の巨匠、黒澤明監督が愛用していたツバメノート。
これをブログの下書き用に使ってみたところ、最高だっとので何度もリピ買いしています。
ブログの下書きとして最適な理由は、下記のとおり。
・1冊200円で手頃
・レトロで味のあるデザイン
・書き心地にこだわって作られた上質な紙
今回は、そんな『ツバメノート(無地)』の魅力について語っています。
もくじ
ツバメノートとは?
ツバメノートは、昭和11年に前身の『渡邊初三郎商店』としてスタートしました。
当初の業態は文具卸。しかし、当時の社長は次のように考えていました。
そして、「せっかく作るなら多くの人に使ってもらえるものを」ということで、ノートを作り始めました。
『渡邊初三郎商店』は、創業から10年後の昭和21年にノートメーカーとして再スタートを切りました。
なぜ「ツバメノート」という名称なのか?
この「ツバメノート」、なんで「ツバメ」なのか気になりませんでしたか?
ツバメノートという名称は、とある人物の名前に由来します。
当時の渡邊初三郎商店の営業担当の社員に、「燕(つばめ)さん」という人がいました。
この社員さんが、お客さんからよく慕われていたそうです。
あるお客さんは、当社のノートを「ツバメさんのノート」と呼んでいました。
それを聞いた社長が、
ということで、『ツバメノート』に名称を変更したのがキッカケだそうな。
ちなみに『燕』という苗字は、『名字由来net』によると、全国におよそ260人しかいないそうです。
ブログの下書きを手書きでつくるとなぜいいのか?
そもそも、ブログの下書きを、わざわざノートに手書きするメリットはなんなのか。
それは、
「サクサク直感的にネタが出てくるから」
これに尽きます。
キーボードで書くのは、直感的じゃないんですよね。
遠回りなんです。
たとえば、「た」と打つには、「t a」とローマ字で2つのキーを押す必要があります。
脳内で、ほんの一瞬ですが、ひらがなを書きたいのに、ローマ字を思い浮かべないといけないわけです。これが、思考の遠回りになる。
漢字だと、なおさらです。
さっきも、「漢字」と打ちたいのに、変換候補1個目の「感じ」で確定してしまいました。
手書きなら、そういった遠回りなしに、ストレートに書いていける。これがいいんです。
下書きのネタを絞り出すなら、これが一番早い。
書いていて次のネタが思い浮かんだら、それもすぐに書ける。どんどん思いつきが連鎖して、気づけば見開き2ページが埋まっています。
理屈で考える間もなく、本音でどんどん記事テーマに対する意見を書いていける。金鉱脈をどんどん掘り進めていくようなイメージです。
こうして本音を出し切ることには、1つのメリットがあります。
それは、「記事にオリジナリティーが生まれる」ということ。
PCだけで記事を書いていくと、どうしても他の記事の情報を切り貼りして寄せ集めただけの印象になります。
これだと、個性が出づらい。
PCでの情報収集と合わせて、手書きで自分の意見を書いていくと、文章の素材がより多く集まるので、記事の質も上がります。
記事の質が上がれば、検索結果で上位表示されやすくなる。
一見、「ノートに下書き」と聞くと、遠回りのように感じるかもしれません。
けど、実はこれが一番早かったりするんです。色んな意味で。
世界累計で500万部以上売れているベストセラー本『嫌われる勇気』を世に送り出した、ライター古賀史健さんが文章術を解説した『20歳の自分に受けさせたい文章講義』では、
「頭の中を可視化するには紙に書き出すのが一番である」と述べられています。
文章を書く上で、パソコンと紙と筆記具はほとんど唯一ともいえる設備投資である。だからノートと筆記具は何種類も使い心地を試し、気に入ったものがあったら大量購入して、湯水のように使い倒そう。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』より
僕にとっては、これがツバメノートでした。
では、なぜツバメノートがいいのか?
以下で詳しくレビューしていきます。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は、今ならオーディブルの聴き放題対象。
初月無料なので、文章を向上させたい方には、一読をオススメします。
ツバメノートがなぜいいのか。使った感想
ここからは、僕が実際にツバメノートをブログ下書きノートとして使い倒して感じた「良い点」をお伝えしていきます。
①値段が手頃
②書き心地が良い
③ちょっといいノートを使っている満足感に浸れる
④レトロ感のあるデザイン
1つずつ見ていきましょう。
①値段が手頃
店頭で購入すると、374円。
Amazonでは、5冊で1044円。
1冊200円くらいです。
後で詳しく解説しますが、独自に開発された上等な紙が使われていて書き心地が良く、デザインも高級感があるのに、この値段はかなりコスパがいい。
僕が日記帳として使っている『LIFEノーブルノート』や、過去にブログの下書き用に使っていた『アピカ紳士なノート』は、1冊約1000円。
気軽に書き殴って使い終わったら捨てるには、高すぎる値段でした。
②書き心地がいい
ツルツルすぎず、ザラザラ過ぎず。
ちょうどいい書き心地です。
ツルツルすぎるとペン先が滑ってなんだか急かされてるような気分になる。
逆にザラザラすぎると、抵抗が強すぎて書いていて疲れる。
どちらにも偏っていない、いい塩梅。
というのも、ツバメノートはかなり紙質にこだわっています。
使用されている紙は、特性の『ツバメ中性紙フールス』。
『フールス紙』は昔イギリスから輸入された最高級の筆記用紙。
ただ、当時流通していたものは「万年筆で書くとインクが乾かずにじむ」という特徴がありました。書く都度紙で余分なインクを吸い取って使われていたそうな。
そこで、ツバメノートと製紙会社が開発したのが、『ツバメ中性紙フールス』というわけです。
万年筆の潤沢なインクで書いてもにじまないし、裏写りしない。字幅が太くならない。
また、蛍光塗料を使わないことで、目に優しい。
丁寧に漉いて作られているということで、近くで見ると、微妙な凹凸が横縞模様を作り出しています。
こういうところ、こだわって作られている感じで、味があって好きです。
③ちょっといいノートを使っているという満足感に浸れる
安さを追求するのであれば100均のノートやキャンパスのノートでいい。
けど社会人がブログの下書きで大学生のころと同じノートを使っていると、なんかひもじい感じがする。
ツバメノートは前述のように、細かいところで使いやすく作られているので、下書きを書いているだけでちょっと気分が良くなります。
④レトロ感のあるデザイン
ツバメノートは、2012年に『グッドデザイン・ロングライフデザイン賞』を受賞しています。
個人的には、表紙の飾り枠のデザインが好きですね。
このデザインは発売当初から変わっておらず、社長によれば、「支持されているから変えない」とのこと。
表紙の左下のツバメのロゴと「無罫」の文字には金箔が使われていて、高級感があります。
「あの黒澤明監督も使っていた」というエピソードも手伝って、より一層良いデザインに思えてきます。
他にも魅力的なデザインのノートはたくさんあります。しかし、「この価格でこのデザイン」となると、ツバメノートのコスパは素晴らしい。
ちなみに「黒澤明監督が愛用していた」という情報はツバメノートの公式ホームページから仕入れた情報なんですが、
このホームページが「20年前の地方の公立小学校のホームページ」くらい古臭くて、なんだかニンマリしてしまいました。
インターネット初期を思い出して懐かしくなれるので、ぜひ一度覗いてみてください。
なぜ無地がいいのか?
無地を選ぶ理由は、以下の2点です。
①より自由に書ける
②図や線が書きやすい
①より自由に書ける
罫線や方眼と違って、枠にとらわれずに書くことができます。
特に、「ブログの下書き」なら、「思いついたことを好きな位置にどんどん書くこと」が大事なので、枠がない方が使いやすい。
②図や線が書きやすい
上記のように好きなことを好きな位置にガンガン書くデメリットとして、「要素のつながりや流れが見えにくい」というものがあります。
それを解消するために、赤ペンを使って、要素同士を線で結び、つながりと流れを書き加えます。
この作業をしておくと、ブログの構成が組みやすくなります。
罫線ノートだと、罫線と赤ペンの線が重なって、ごちゃごちゃして見えづらくなります。
でも、無地なら、見た目がスッキリ。時間をあけて読み返しても、わかりやすいです。
ツバメノートの微妙なところ
紙のクオリティ、好みのレトロデザイン、1冊200円という安さ…
正直ほぼデメリットに感じているところはありません。
しかし、公平感ある記事にするために、なんとか2つ絞り出してみました。
①コンビニで買えない
キャンパスノートのように、切れたら近所のコンビニで購入…ということはできない。
Amazonで注文するか、文房具店まで足を運ぶ必要がある。
とはいえ、ストックしておけば問題ないので、あまり気にしていない。
②表紙の細かい毛
遠くから見ると気にならないんですが、クローズアップして見た時に、表紙の細かい毛が気になります。
なんか近くで見ると…汚らしくないですか?
気にしすぎでしょうか。
全体で見たときに、レトロ感を醸し出す1つの要素には間違いありません。
ただ、近くで見たときに、個人的には目をつむってしまいたくなります。
まあ、デザインに高級感がありすぎると気軽に使えないので、これはこれでプラスに捉えています。
たとえば、僕は抜き書き帳として1冊2000円ほどする『ペーパーブランクス』というメーカーのノートを使っています。
デザインがめちゃくちゃ綺麗で気に入っているのですが、ここまでデザインが完璧だと、使うのがもったいなくなって、筆が進まなくなってしまうんですよね。
なので、すこしの高級感はありつつも、汚れを気にせずガシガシ使える。
これもある意味メリットかもしれません。
おわりに
「長年愛されてきたツバメノートで記事を書くことで、長年愛される記事ができたらいいな」と思いながら、今日もペンを走らせています。
ノートを少しいいものに変えると、ブログを書くときの気分が上がります。
毎日のブログの下書き作業を、今より楽しくしてみませんか。