この記事は、そんなあなたに向けて書いています。
こんにちは!
マネーキャットです!
そんなあなたにオススメなのが、「転職と副業のかけ算」という本です。
作者のmotoさんは、本業年収1000万、副業年収4000万を稼ぐスーパーサラリーマン。
キャリアアップに役立つリアルな情報と考え方が「これでもか!」と詰まった1冊です。
もくじ
現代の「安定」とは?
この記事を読んでくれているようなあなたなら、もう認識しているかと思いますが、現代の安定とは、「個人で稼ぐ力」をつけることです。
なぜなら、昔のように大企業に勤めることが生涯安泰ではなくなってしまったからです。
終身雇用が崩壊し、企業が潰れなくともいつクビになるかわからない。
早期希望退職を募る企業も多いですよね。
だからこそ、副業や自分自身のスキルアップ、つまりは「勤め先の看板に頼らない生き方」を模索する人が増えています。
では、どうすれば市場価値と年収を高め、勤め先に依存しない働き方ができるのか?
それを教えてくれるのが本書です。
なぜ「年収240万」ホームセンターに就職?
motoさんのキャリアスタートは、現在の彼の年収から考えると、「え?」と目を疑ってしまうようなものなんです。
motoさんは短大を卒業し、大手企業の内定を蹴って、地元のホームセンターに就職したのです。
しかもホ、ホームセンター?
どうやって年収5千万までたどり着いたんだ…?
motoさんがホームセンターに就職を決めた理由は、「大手企業よりも実績を上げやすいから」だそうな。
「まず実績を上げ、その実績を武器に大手企業に転職する」という作戦だったのです。
motoさんが就職したホームセンターは、レイアウトが雑だったり、価格設定も競合と差別化できていないパッとしないところでした。
だからこそ、
「自分の手で変えられるポイントが多い」店だったのです。
ある意味で、実績づくりには「とてもおいしい」職場と言えますね。
転職で年収を上げる大前提とは?
転職で年収を上げるには、以下のことが大前提として必要です。
それは、「今いる会社」で成果を上げること。
今の本業で頑張ってこそ、転職と副業に活かせるスキルと実績が生まれます。
本書では5点のことが語られておりましたが、本記事では「個人的にいい!」と思った以下の3点に絞ってご紹介します。
未経験でも挑戦する姿勢を持つ
過去に培った得意技を使い、獲得した機会の中で最大の成果を出す。
motoさんにとって、↑が最初のキャリアアップにつながりました。
という無理難題を、学生時代にやっていた「ブログ」を通して達成したのです。
加えて、ブログと成果が話題になり、初の転職オファーが舞い込みました。
会社員になると、がんばっても給料は同じだからと難しい仕事を避けがちになります。
ですが、それを「上に行く足がかり」と捉えてがんばって取り組めるかどうかが大事です。
デキる人を徹底的に真似る
転職後、未経験の仕事で早期に成果を上げるべく、motoさんは周囲の「デキる人」を徹底的にコピーしました。
「ちょっとしたことでもムダを省く」
「徹底したお客様目線」
「スマートではない、“地を這うような”足を使った泥臭い営業が成果につながる」
一度デキる人を完璧にコピーして仕事をしてみることで、「自分に足りないもの」が見えてきます。
そうして仕事で成果を出していった結果、次の転職によるキャリアアップにつながったそうです。
自分株式会社
本書で登場するユニークな言葉の1つが、「自分株式会社」。
自分自身を会社に見立てて考える思考のこと。
あなたが仮に「前田さん」だとすると、以下のようなイメージです。
・「株式会社前田」という会社を経営している
・売上は、在籍している会社からの報酬と副業収入の500万円
・経費として家賃や食事代、通信費がかかる
・手元に残った金額が利益になる
おもしろい発想ですよね。笑
でも、現代のサラリーマンが持つべき有効な考え方だと思います。
給料を売上と考えると、「もっと伸ばそう!」と思えます。
支出を経費と考えると、「もっと節約しよう!」と工夫するようにもなる。
年収を上げる転職術
年収を上げる前提を踏まえて、次はいかに転職活動をしていくかです。
重要な点を順番に解説していきます。
自分の値段を把握する
転職する際は、自分を「商品」としてとらえましょう。
生鮮食品と同じように、自分という商品も鮮度が大事です。
鮮度を保つために大事なことは、自分の市場価値を定期的に確認することです。
具体的には、以下のように確認しましょう。
・毎月1回は自分の職務経歴書を見直す
・定期的に職務経歴書を更新
・転職エージェントと面談して反応を見る
社内評価ではなく、労働市場での自分の値段を知ることで、日頃の仕事における努力の方向性を定めることができます。
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motoさんが言う、市場価値の低い人に共通する考え方はなんだと思いますか?
それは、「同じ給料ならムダに働かない方がいい」という考え方です。
長期的に見て「市場から評価される経験」を得るチャンスが舞い込んだら、目先の給料が増えずとも、率先して取りにいきましょう。
転職におけるベストタイミング
転職するにあたって、ベストなタイミングとはいつでしょうか?
それは、「仕事が最高潮のタイミング」です。
採用側からしてみると、「ワタクシただいま絶好調です!」とノリに乗っている人材を取りたいと思うはずですよね。
転職するなら以下の2点を満たしているタイミングがベストです。
①今の職場で成果が出せている
②仕事が楽しい
軸ずらし転職
つまり、転職で年収を上げるには「業界」か「職種」のどちらかの軸を「年収の高い業界」または「年収の高い職種」にずらすのが近道なのです。
(第3章より)
年収は、「職種×業界」で大枠が決まります。
特に、年収に大きく影響するのが「業界」。
「動くお金が大きく、かつ利益率が高い」業界は年収が高い傾向にあり、例えば、商社やコンサル、金融、通信、広告などが該当します。
なので、職種はそのままに業界をずらすのがいいということですね。
例えば、motoさんの場合は計4回の転職を経験されており、2社目からスタートした営業という職種はそのままに、3社目以降の業界を「人材」「IT」「広告」にずらしています。
ポイントとしては、前職に関連のある業界にずらすこと。
全く畑違いの業界に移ろうとすると書類選考で不利になりますので、現職で仕事をする上で関わりがあり、興味が持てる業界に転職するのがいいということです。
副業で成果を出すには?
副業で大きな金額を稼いでいる人の多くに共通するのは、本業と副業のどちらにも努力を怠っていないことです。
(第4章より)
では、副業で成果を出すにはどうすればいいのでしょうか?
副業と言っても選択肢が多くて迷ってしまいそうですよね。
本書で解説されていた「副業形態の選び方」「副業で成果を出す方法」の一部をご紹介します。
コンテンツを配信する
サラリーマンが副業としてできる中で、最もリスクが少なく、負荷が小さいのが、ブログなどのコンテンツ配信。
サラリーマンが使える時間とお金には限りがありますから、自分が手を動かさなくてもお金を稼げる仕組みづくりが必要なんですね。
あわせて、Twitterでもブランディングができれば、ブログへのアクセスも集めやすくなります。
自分が苦労して得た知見を発信の材料にする
コンテンツ配信ではなにを発信すればいいのか?
それは、「本業や過去の経験で、自分が苦労して得た知見」です。
副業における資本は、あなた自身。
あなた自身が発信できる有益な情報というのは、「読者の多くが持つ悩みを、どのように解決したか」という過程です。
要するに、「お悩み解決情報」ですね。
SNSでは「何者かになること」も大事
SNSで発信する内容は、「何を言うか」も大事ですが、「誰が言うか」も大事。
たとえば、ツイッターですごくいいことを長文で書いているのに1つもいいねがついていないツイートってありますよね。
それに対して、すごくあっさりした短文なのに、100を超えるいいねが集まるツイートもあります。
なぜこうした差が生まれるかと言うと、ブランディングができているか否かにヒントがあります。
motoさんの場合「転職と副業といえばmotoさん」という、特定のキーワードで第一想起される存在を目指していたといいます。
特定分野の専門家として認知され、個人ブランドができていると、情報の信頼度が上がります。
有益な情報はリクルートにヒントあり!?
コンテンツ配信といっても、ジャンルがいろいろありますよね。
多くの人にとって参考になるジャンルとはなにか?
このヒントが、「リクルートが事業展開している領域」にあります。
たとえば、ゼクシィ、リクナビ、SUUMO、カーセンサーなど。
これらは、結婚や転職、引越しなど、人生における重要な意思決定でありながら、情報発信する人が少ない。
この記事を読んでいるあなたに質問ですが、就活したときの努力や苦労を人に語れるほど鮮明に覚えていますか?
誰しも、その課題をクリアしてしまうと、時が経つとともに記憶は風化していきます。
ですが、その課題に苦労し、情報を求めている人はたくさんいます。
情報不足で困っている人に対して、有益な情報を発信してあげれば、人の役に立つコンテンツをつくることができます。
「副業一本勝負」は自転車操業
副業で始めたブログ等で独立するのは危険だとmotoさんは語っています。
なぜなら、先細りしていく可能性が高いからです。
先ほども書いたとおり、サラリーマンの副業は、「自分が課題を解決するまでの努力過程」を材料にしてコンテンツにします。
つまり、本業をやめると、コンテンツの材料が取ってこれなくなってしまうのです。
と思うかもしれませんが、サラリーマンという雇用形態が問題なのではなく、働く上での「スタンス」が問題です。
会社に利用されるのではなく、
という意識を持ち、本業で得たことを副業に生かして、年収と市場価値をアップさせていきましょう。
100分の1×100分の1=10,000分の1
市場価値を上げることが年収アップにつながる。
市場価値を高める上で大切なのが、まさに本書のタイトルにもある「かけ算の発想」です。
1つの分野だけで突き抜けて10,000人に1人の人材になることは難しい。
ですが、100人に1人の人材になることは、努力すれば可能です。
2つの分野でそれぞれ100人に1人の人材になれば、それをかけ合わせ、10,000人に1人の人材になることができます。
本業と副業を掛け合わせながら市場価値を上げ、上のステージの勤め先にジャンプする。
そんなループを作っていくことが、現代の安定につながら働き方ではないでしょうか。
おわりに
いやー、想像していた以上に有益な情報、思考法が盛りだくさんな1冊でしたね。
キャリアや年収で悩んでいる方には、なにかしら役に立つ有益な情報がきっと見つかると思いますね。
ただ、この本を読んで
と決意した方に忠告なんですが、本業と同じくらい努力が必要です。
というのも、テキトーにやっても全く稼げないのは僕自身が実証済みだからです。笑
はじめて作ったブログは、100記事書いても1日たったの5PVでした。
もちろん収益化なんてできません。
知識やスキルは増えましたが、事業としてみると大赤字。
反省を踏まえて、2個目に作った恋愛ブログは100記事書いて300PVまでは達成できました。
わずかながら、収益化もできています。
なので、副業をやるにしても、「楽して儲かる」と思わず、本気でやりましょう。
と思われたかもしれませんが、本業1本でやるにしてもそれは同じこと。
どうせやるなら、「現代の安定」につながるルートの上でがんばりましょう。
そのルートは、本書が示してくれています。
この記事で紹介したもの以外にも、「転職エージェントの使い方」や「企業に刺さる戦略的職務経歴書」など、キャリアアップに役立つテクニックが満載です。
という方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。