『漫画 バビロン大富豪の教え』はもう読みましたか?
この本は、約100年もの間読み継がれる、お金を増やす「人類不変の知恵」を漫画でわかりやすく解説している本です。
もしあなたが、
✔︎貯金が増えない
✔︎将来のお金の不安を解消したい
こんな悩みを抱えているのなら、ぜひ手に取ってほしい1冊です。
この記事では、『漫画バビロン大富豪の教え』の要約と、読み終えた率直な感想を書いています。
もくじ
黄金に愛される7つ道具
主人公は、貧しい武器職人の少年、バンシア。
学びの殿堂で、バビロンの大富豪であるアルカドから「黄金に愛される7つ道具」を授かります。
①収入の10分の1を貯金せよ
「まずは元本が無いとはじまらないよ!」
ということですね。
日本有数の投資家である本多静六さんは「雪だるまの芯」と表現されてまして、彼の場合4分の1を天引き貯金されていました。
ただ、「貯金はしなさい」とまるでお母さんから聞かされるようなアドバイスに、
と荒くれオーディエンスがヤジを飛ばします。
それにブチギレたアルカドさんが、
と返して黙らせます。
漫画はこういう「否定」「弁明」のラリーがあるから、頭に入りやすくていいですね。
②欲望に優先順位をつけよ
10分の1の収入を貯金に回して、あとはその中でやりくりしなさい。
叶わない欲望は切り捨てなさい。
アルカドさんはそうおっしゃっているわけですね。
収入が上がるにつれて、出費って増えていくもんじゃないですか。
子供の頃はお小遣いに収まる額でなんとかやりくりできてたのに、その10倍の収入を得たら、欲望も10倍に膨らんじゃう。
「必要最低限のものしか買うな!」
そんなスパルタなことは言ってません。
仰々しいタイトルだけど、わりと教えは優しいんですよね〜。
③貯えたお金に働かせよ
投資ですね。
アルカドは、「定期的に金が入ってくる仕組み」こそ本物の財産であると主張しています。
ちょっとニュアンスは違いますが、定期的に僕らの口座にお金を入れてくれる資産も、大きく見れば同じカテゴリーかなと。
④危険や天敵から金を堅守せよ
うまい儲け話が来たら、その道に詳しい人に、本当に大丈夫か聞いてみること。
ビジネスパートナーは信頼できる人を選ぶこと。
そういう人がなかなか周りにいないから困るんですけどね。(小声)
なかなか相性の良いビジネスパートナーを見つけるのは難しい。
お金が溜まってきても、元金だけは確保して、余剰分で投資したりビジネスをする。
これは本多静六さんが提唱する投資法、「十割益半分手放し」と似た考え方です。
⑤よりよきところに住め
高い家に住め!
ということではなく。
立地や広さなど、「自分が幸せに暮らせる住環境を選びぬけ!」という意味です。
個人的には「どんな家に住むか」よりも、「どこに住むか」が大事だと思っております。
⑥今日から未来の生活に備えよ
本書には「老後の蓄え」とか、「自分が死んだ後の家族への蓄え」をちゃんとしとこうね。
という意味合いで書かれてました。
⑦自分こそ最大の資本にせよ
行動せよ。
①〜⑥の教えを素直に実行せよ、ということですね。
本書には書かれてませんでしたが、自分のブランディングという意味にも捉えられます。
現代でいうと、SNSやYouTubeのおかげで、個人でも影響力を持つことができるようになりました。
短パン社長っていう方は、SNSを通して、自社アパレルブランドの服をバンバン売ってるそうです。
つまり、魅力的な人の商品は売れるということですね。
自分自身が魅力的な人物になることで、集まった人を楽しませ、結果として商品が売れるようになります。
知恵の袋とお金の袋
アルカドは主人公に知恵の袋とお金の袋を差し出します。
「価値があると思う方を選べ」
こう問いかけるわけですね。
主人公は知恵の袋を選びました。
すると、アルカドは両方の袋を差し出し、
といって、主人公を「お金増やしの旅」に送り出します。
商売の元手をプレゼントしてあげたわけですね。
結果的に、主人公はお金の袋を倍にするまでに3年かかってます。
ていうか、ビジネスパートナー選びをミスって、一文無しになります。
なので、失敗経験を得るための授業料とも取れます。
なので、黄金法則を知ったからといって、
と思うのはせっかちすぎ。
成果が出るまでは、粘り強くいきましょう。
お金と幸せを生み出す5つの黄金法則
バンシアは商売に失敗して一文無しになってしまい、知恵の袋を開きます。
中には、「7つ道具をさらに昇華させた5つの真理」として、以下のようなことが書いてありました。
①家族と自分の将来のために収入の10分の1以上を蓄えるもののもとには、黄金は自らを膨らませながら喜んでやってくるだろう
そうです、7つ道具の一発目で出てきた教えですね。
2回も言うくらいだから、よっぽど大事なんでしょうね。
②黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう
表現は変わりましたが、要は「うまいこと投資しろ」ってことですね。
これも2回目なので、重要ってことですね。
③黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳を傾ける持ち主からは黄金が離れる事はないだろう
ちゃんと、お金やビジネスに詳しい人から話を聞けということですね。
本じゃなくて人から直接話を聞きたいならどこかオンラインサロンに入って、ビジネスの成功者にアドバイスをもらうとか、そんな感じでしょうか。
あとは、公認会計士やファイナンシャルプランナーの友達をつくるとか。
④自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防衛に秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう
単に流行ってるから、儲かってるからやるという安直な考えではなく、稼げる算段をきちんとつけてから商売をはじめましょう。
⑤非現実的な利益を出そうとしたり、謀略家の甘い誘惑の言葉に乗ったり己の未熟な経験を盲信したりする者からは、黄金は逃げることになるだろう
バンシルは、ギャンブルに手を出して大金を失います。
まさに、非現実的な利益を求めた結果ですね。
ギャンブルでたまたま儲かったとしても、それは「お金が定期的に入ってくる仕組み」を作れたことにはなりません。
アルカドからの最後の教え
敵国の襲来を受け、バンシルを守って倒れたアルカドが、最後に託した教えがこちらです。
「守るべき者を持つ屈強な壁となれ」
バビロンの王国ができた当初、壁は薄くもろいものでした。
ですが、「自分や家族を守ってくれる」、「安心して仕事ができる」壁を強化することに、市民たちは惜しまず税金を支払いました。
ピンチの友人、恋人、家族をお金で救えるんだったら、それを惜しむことはないよね。
一見、「ん?」って感じのアドバイスですけど、解説の意味合いとか聞くと割と腑に落ちます。
読み終えて
この本を読み終えて感じた5つのことを、率直に書いていきます。
失敗が重点的に描かれているのがいい
ストーリー形式なので、上がり下がりがあるわけですが、失敗の方が重点的に書かれているのがよかったですね。
七つ道具を聞いて、なんとなく自分なりに試して、やってみて失敗して。
教訓を得てもう一回チャレンジして、なんとか成功する。
そこに外的要因の影響でまた失敗してしまう。
そこからしばらく絶望するんだけど、周りからの支えや気づきがあって復活する。
絵がシャッシャッとしてる
絵がねー。
ちょっときれいにしたハンターハンターみたいな感じでした。
なんて言うんでしょう、線が多いんですよね。
どんなイラストなのかは、本書を読んでのお楽しみということで。
1時間くらいで読める
漫画って早く読めるのが偉大ですよね。
それでいてイラストのインパクトがあるから頭にも残る。
原作もストーリー形式ではあるんですけど、やっぱり小説と漫画だったらわかりやすさが全然違う。
本棚からの圧がスゴい
これはねー、内容じゃないんですけど。
本棚に置いておくことでモチベーションが上がります。
表紙の質感とか、ポイントで金色が使われてるところとか。
貯金欲が増えた
この本を読む前に本多静六さんの『私の財産告白』を読んでいたんですけど、結構重なるところもあるんですね。
例えばこの本だったら「収入の10分の1を貯金せよ」なんですけど、『私の財産告白』の場合は「4分の1貯金法」なんですね。
あと、『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』という本を書かれた大橋弘祐さんという方が、この本の制作に携わってるんですね。
合間にコラムが入ってるんですけど、「この教えは現代に即したらどういうことか?」ということを解説していて、それが「お金の増やし方を教えてください!」のおさらいのような形になってるんですよね。
なのでより、貯金と投資への意欲が増えました。
おわりに
とりあえず10分の1貯金は始めようと思いました。
自己投資と銘打って、最近貯金を切り崩してしまっていたので。
元手が溜まったら、インデックス投資にチャレンジしたい。
最難関が、「どうやってお金に詳しいアドバイスしてくれる人を見つけるか?」って言う課題ですね。
まずはできることからやっていきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとございました。