この記事は、そんなあなたに向けて書いています。
小説を楽しむには、まとまった時間が必要。でも、社会人は時間の確保が難しい。
そこで、こないだオーディオブックの小説を試してみたのですが、かなり良かったのでご紹介します。
結論から言うと、「ジムでの運動」と組み合わせれば、時間を有効に使えて合理的。
ということで今回は、「Audibleで小説を耳から楽しむための方法」をお伝えします。
もくじ
Audibleで小説を聴くことになったきっかけ
数日前、近所の焼き鳥屋に飲みに行きました。そこで同席した女性に、綿矢りさの『かわいそうだね?』という小説をオススメしてもらったんです。
綿矢りさの小説には興味があったので、この機会に読んでみることにしました。また、次会う時までに読んで、相手を驚かせつつ、感想を語り合おうと思ったのです。
そこで、Amazonで作品名を入れて検索してみると、「オーディブル0円」の文字が。
これはラッキーということで、綿矢りさに挑戦すると同時に、オーディブルで小説を聴くことにも挑戦してみることにしました。
散歩しながら聴いて失敗した
まずは、散歩しながら聴くことにしました。
「お、ふつうにいい感じ」
率直な感想でした。
小説は文章で読んでナンボという固定概念があったのですが、朗読でも同じように作品の世界に入り込めました。
地味なメリットとして、「先の行が目に入らない」という利点もありました。
紙の本って、先の行がどうしても目に入るじゃないですか。「先の展開を知りたい!」と興奮していると、つい行を読み飛ばしてしまいませんか?
朗読であれば、常に今の1行に集中できます。思わぬメリットを見つけられました。
「散歩しながら聴けば運動にもなって一石二鳥だ」と街を歩き、いつしか賑やかなセンター街に入っていました。
これが失敗。歩くなら、誘惑のない道を歩くべきでした。
気づいたら洋服屋に入っていて、イヤホンを外し、デニムパンツを購入していました…。
この経験から、「気が散りやすい自分の性格を考慮すると、違う環境を選ぶ必要がある」ということを学びました。
2時間ガチ筋トレしながら小説聴いて「大当たり!」
次に、筋トレしながら小説を聴くことにしました。
ベンチプレス、スクワット、アームカール、スカルクラッシャー、リストカール、ウォーキングマシンでの有酸素運動と、いつものメニューをこなしながら、『かわいそうだね?』を読破。
「これはいい!」
発見の興奮。
いい時間の使い方を見つけたと思い、胸が高鳴りました。
筋トレとオーディオブック小説は、相性がバツグンにいい。
なんといっても、散歩と比べて集中を邪魔するものがありません。
ジムには、誘惑がありません。
言い換えれば退屈な空間でもあるのですが、そのぶん、一度再生ボタンをタップすれば、小説の世界に没頭できます。
あとは、スマホをカバンの中にしまっておけば完ぺき。物語を楽しみつつ、気持ちよく汗を流せます。
紙の本と変わらない感覚で楽しめた
オーディオブックの存在自体は知っている人は多いと思います。でも、紙の小説に慣れている人は、オーディオブックを食わず嫌いをしている人も多いのではないでしょうか?
僕もそれを心配していました。でも、試してみるもんですね。
オーディオブックでも、面白い小説は面白い。
ちゃんと情景が浮かぶし、表現も楽しめる。聞きながらつい笑ってしまう場面もありました。
筋トレとオーディオブック小説は相性補完に優れる
筋トレとオーディオブックの相性の良さを、あらためて解説します。
小説の弱点は、下記のとおり。
・運動不足になること。
・体がなまる。こる。
・だんだん眠くなる
筋トレの弱点は下記のとおり。
・同じ動作の繰り返しで飽きてくる
2つを組み合わせることで、それぞれの弱点が相殺されます。
オーディオブックで小説を聴きながらであれば、新鮮な気分で体を鍛えられます。
体を動かしているので、眠くなりません。
紙の本だと、つい読んでいる時にウトウトして寝てしまう。でも、筋トレと組み合わせると、むしろどんどん頭が冴えてきます。
小説は映画と同じく濃密な物語を楽しむ娯楽でありながら、映像を必要としません。文字だけで完結する形式です。だから、朗読を耳で聴くだけでも楽しめる。
視覚を必要としないので、筋トレの際のフォームチェックを邪魔しません。
作品によって合う合わないはある【試そう】
『かわいそうだね?』以外にも、『孤狼の血』『はてしない物語』も読んでみたのですが、それは合わなかったですね。
『孤狼の血』はヤクザものでおっかなく、『はてしない物語』は長すぎ。
合わなかった2点に共通するのは、「普段読まないジャンル」ということ。
好きな作家の作品を中心に聴いていけば、しっかり楽しめるはず。
とはいえ、上記2作品も読み放題対象だったので、財布へのダメージは0。
『かわいそうだね?』は、主人公の主観の話し言葉に近い書き方なので、主人公の心の声を聴き続けているようでした。
朗読と相性の良い作品で、内容がスッと入ってきました。
読み放題対象作品には最新作も多い【注意点あり】
Audibleの小説は、ラインナップがかなり充実しています。
本屋に平積みされている人気の新しい小説が、ガンガン聴き放題対象に名を連ねています。
ただ、読み放題対象からは、急に外れることがあるので注意。
でも、ライブラリに追加しておけば、読み放題対象から外れても、聴き続けられます。
【デメリット】引用に向かない
情報発信をやっている人は、良い文章があれば、ブログやSNSで引用したくなることもあるかもしれません。
ですが、オーディオブックだと、朗読のみですので、正しい記載表記がわかりません。
たとえば、「わかりません」なのか「分かりません」なのかがわからない。
そのため、「お気に入りの一節を引用する」という用途には絶望的に不向きです
【デメリット】急に終わる感覚
紙の小説だと、残りのページ数がわかります。
「もうすぐ物語が終わる」と感傷に浸りつつ、ページをめくるごとにカウントダウンしながら読んでいくと思います。
その点、朗読だと、物語の終わる気配が紙の小説と比べてつかみづらいですね。
なので、「え、今ので最後の行?」と、物語が突然終わる感覚があります。
ここについては、紙の本の余韻の方が好きですね。
小説家志望の人にもオススメ
「これから小説を書いて新人賞に応募するぜ!」という人にもオーディオブック小説はオススメ。
作家の石田衣良さんが、「作家になりたい人は小説をたくさん読まないといけない」みたいなことを言っていたのを、YouTubeで作家塾の講師をしている映像で見たことがあります。
紙の本だと、時間を確保するのが正直難しいと思うのですが、オーディオブックなら、倍速にして聴くことで、かなり小説の消化量を増やすことができます。
紙の本とはまた違うところを刺激されている感覚もあるので、文章力や構成力の向上に役立つかもです。
AirPodsProより安いオススメ「ノイキャンワイヤレスイヤホン」
今回紹介した「運動×聴き小説」には、ノイキャンのワイヤレスイヤホンが推奨アイテム。
すでに持っている人はいいのですが、まだ持っていない人には、Ankerのイヤホンがオススメ。
AirPodsPro(39,800円)の3分の1以下の13,000円程度で買えて、性能は十分。ノイキャン性能がしっかりしているので、小説の世界に没頭できます。
ぼくはすでにAirPodsProを持っていますが、よく失くすので、サブとしてこのイヤホンを「なくしたAirPodsProが見つかるまでのつなぎ」として使っています。
【メイン】AirPodsPro
【サブ】Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro
【おわりに】新たな娯楽を見つけました。
今回紹介した組み合わせは、どちらも月額定額制のサブスク同士。なので、月額以外のお金は1円もかかりません。
サブスクの価値をより引き出せる方法を見つけられて幸せです。
Audibleに関しては、読みたい新刊がタダで鑑賞できるようになったので、確実に元が取れている実感があります。
ビジネス書やノウハウ本は、どれも大体同じことが書いてあるので、最近は飽き飽きしていたところ、ここに来て小説という選択肢が増えました。
新しい技術を毛嫌いしていると、あっという間にジジイになる。なんでも試してみるもんですね。
てか、最近のオーディブルの充実具合に驚いています。
当初は月に1枚コインがもらえて好きな作品と交換するシステムでした。
正直、サブスクの割にお得感がなくて、過去に1度退会しています。
しかし今は、多くの作品が聴き放題対象になり、立派な「お得サブスク」に成長しました。
今回、小説もビジネス書と同様に楽しめることがわかり、いよいよ退会する理由がなくなってきました。