この記事は、そんなあなたに向けて書いています。
・本業で事務をしつつ副業でブログを書き、職場でも家でもPC作業するアラサー男
・常に肩こりに悩まされていた
・週に1回はマッサージに通っていた
作業環境のさらなる改善のため、2台目のHHKBを購入してみました。
2台のHHKBで「左右分離キーボード」をつくってみたところ、
「なんやこの快適さは!」
と感動したので、方法やメリットについてシェアしていきます。
ややこしい設定はゼロ。
肩が開き、首・肩・腕の疲れがゼロ。
筋トレで腕・肩を追い込んで疲労困憊の状態でも、HHKB2台体制なら、3000字程度のブログは一気に書けちゃいます。
もくじ
【発端】HHKBといえども、「肩が閉じる」ことは避けられない
まずは、HHKB2台で左右分離をしようと思った経緯からお伝えします。
僕は、1日の大半をPCの前で過ごします。
本業で事務仕事をして、副業でブログを書いているからです。
そのため、慢性的な肩こりと首の痛みに悩まされていました。
これまでは、以下のような対策をとっていました。
・整体に通う
・マッサージに通う
・セルフマッサージする
・筋トレする
・PCスタンドを使う
・静電容量無接点のキーボードを使う
・トラックボールマウスを使う
上記の対策も効果はありました。
しかし、「根本的な対策」にはならなかったんです。
要は、対処療法。
疲れの発生源は絶ててない。
「完全に疲れをゼロにするのはムリか…」
とあきらめていたところ、左右分離キーボードの存在を知りました。
盲点でした。
そもそもタイピング自体が、身体にとって不自然な動作
と気付かされました。
自宅用にHHKBを買い、職場用に中古リアルフォースを買っても、肩こりが完全に治らなかったのは、このせいか。
どんなに優れたキーボードでも、「肩が閉じること」は避けられない。
…試してみる価値はある。
ということで、Amazonで左右分離キーボードを物色。
数分経って、ふと思いました。
僕はすでにHHKBやAzioの高級キーボードを持ってる。
せっかくだから、すでに持っているものを生かしたい!
ということで、まずは有り物で左右分離キーボードがつくれないかを試してみました。
最初は別のキーボードと組ませた
まずは、お気に入りの2台でペアを組んでみました。
『HHKB Professional HYBRID Type-S』と、『AZIO R.C.K.』。
2つのキーボードをBluetooth接続すること自体はじめてでした。
「できるのか?」とややドキドキしましたが、ふつうにできました。
「接続できるキーボードは1台だけ」なんて決まりはありませんからね。
いざ、HHKBとAzioの2台でタイピング。
…やってみると、かなり快適。
「肩が開く」だけで、これほど違うのかと感心しました。
快適さに加え、「左右で押し心地が違う」「左右で音が違う」というおもしろさもありました。
左右別々のキーボードでも、肩が開くだけでかなり快適になった。
…ということは?
これがHHKB2台なら、ヤバいほど快適なのでは?
上記の仮定のもと、もう1台のHHKBを購入しました。
現在市場に出回っている左右分離キーボードは、ほとんどがメカニカル軸が採用されています。
HHKBと同じ『静電容量無接点方式』が採用された左右分離のものはありません。
個人的に静音モデルは打鍵音が物足りなかったので、追加購入したのは非静音モデル。
打鍵音がしっかり聞こえて、「打ってる感」があり、個人的には非静音モデルの方が好きですね。
HHKB2台で左右分離体制を実現してみた
ということで、HHKB2台を接続。
考えられうる最高のタイピング環境を整えました。
HHKBで初めて感動した
感動しました。
HHKB2台打ちは、至高のタイピング体験でした。
静電容量無接点による「打鍵時の腕への少なさ」。
そして、肩が開くことによる「身体への負荷の少なさ」。
この2つが組み合わさり、快適の極みでした。
HHKB1台で使っていたときは、正直値段以上の価値を感じていませんでした。
だからレビューも辛めだったし、他のキーボードにも手を出した。
他のHHKB愛用者のレビューが「おおげさ」に聞こえたくらいです。
しかし、2台打ちはヤバい。
毎日タイピングしまくる人は、絶対採用した方がいい。
そう断言できるほどメリットがあります。
以下、メリットについて細かくお伝えしていきます。
HHKB2台で左右分離するメリット
HHKB2台打ちのメリットは以下の通り。
・長時間打ち続けても身体的疲労がゼロ
・頭脳労働に集中できる
・マッサージ、整体代が浮く
・真ん中にトラックパッドを置ける
・姿勢が良くなる
・いい意味で仕事感が薄れる
・新鮮な気分でタイピングできる
1つずつ見ていきましょう。
長時間打ち続けても身体的疲労がゼロ
「静電容量無接点+肩が開く」のコンボで、まったく疲れません。
上記の2つで、タイピングで疲れる原因がすべて消えます。
なので、疲れる理由がないんですよね。
頭脳労働に集中できる
身体が疲れないし、力を入れずにタイピングし続けられるので、頭脳労働だけに集中できます。
PC作業って肩こりすることを考えると、肉体労働でもあるじゃないですか。
それが、純度100%の頭脳労働に変わります。
余裕が生まれ、「考えること」に集中できます。
マッサージ、整体代が浮く
肩こりが原因で整体やマッサージに通う人は多い。
HHKB2台打ちによって身体的疲労がゼロになれば、上記の費用がいっさいかかりません。
身体を壊す前に予防することができます。
真ん中にトラックパッドを置ける
ハの字にしてHHKBを配置することで、自然な形で真ん中にトラックパッドを配置できます。
マウスとトラックパッドを両方使い分けることで、さらに快適になります。
両者の得意な作業だけいいとこどりできます。
トラックパッドはずっと使い続けると手首が痛くなりますが、拡大縮小や画面切り替えの動作が精密に行えます。
なので、基本はマウスを使い、画面を拡大したり切り替えるときだけトラックパッドを使っています。
姿勢が良くなる
PC作業を毎日長時間やっていると、どうしても姿勢が悪くなります。
知らず知らずのうちに姿勢が悪くなっているので、対人関係でマイナスになります。
たとえば、いざ恋活しようとすると、姿勢を治すのに苦労します。
ですが、HHKB2台打ちなら、自然と背筋が伸び、常に胸を張った状態になります。
意識しなくても、ずっと良い姿勢を保てます。
いい意味で仕事感が薄れる
「タイピング=仕事」という感覚がある人も多いでしょう。
指をホームポジションに置くだけで、脳が仕事モードになる。
やる気があるときはいいですが、疲れているときは拒否反応が起こってしまう。
ですが、左右分離キーボードだと、まだ脳内で動作が仕事と結びついていないので、新鮮な気分でタイピングができます。
個人的には、新手のゲームをプレイしているような感覚です。
いい意味で仕事感が薄れ、前向きに作業を開始できます。
HHKB2台で左右分離するデメリット
作業時の快適さは神なのですが、表裏一体のデメリットもあります。
それは以下のとおり。
・移動がめんどう
・カフェや出先で再現できない
・追加費用がかかる
・机のスペースを圧迫する
・左右分離で「Fn」キーを使ったショートカットができない
1つずつ見ていきましょう。
移動がめんどう
作業場所を変えるとなると、移動させるのが面倒です。
キーボード1台のときより、使うアイテムが増えていますからね。
カフェや出先で再現できない
「移動がめんどう」と似た理由。
持ち運ぶアイテム数が増え、机にたくさんモノを並べる必要があります。
よって、机が狭いカフェでは再現しづらい。
また、周囲からの視線が気になるかもしれません。
荷物も重くなります。
追加費用がかかる
もう1台HHKBを購入するための財布の余裕が必要です。
机のスペースを圧迫する
机が狭くなります。
今まで置けていたメモ帳等が置けなくなるかもしれません。
また、2台分のパームレストを置くと、かなり圧迫感があります。
圧迫感については、『分離型パームレスト』を採用することで軽減できます。
後で詳しく解説します。
左右分離でFnキーを使ったショートカットができない
HHKBはFnキーを使ったショートカットを多用します。
たとえば、「Fn」+「7」でカタカナ変換とか。
これが、左右分離だと使えません。
つまり、左キーボードでFnを押しながら右キーボードで7を押しても、カタカナ変換されないのです。
※shiftやControlを使ったショートカットは左右分離でも使えます。
PCは買い替えるけど、HHKBは一生モノ
PCはだいたい寿命が5年で、定期的に買い換える必要があります。
しかし、いいキーボードはPCよりも長く使い続けられます。
Amazonレビューを見ていると、「15年以上HHKBを使っているけど壊れない」という声もありました。
HHKBは安い商品ではありません。
が、長い目で見ると、毎日使うものでもあり、そこまでコストはかかりません。
HHKB2台を15年使うとすると、1日あたりのコストは13円です。
快適さと健康のために、投資する価値は高いです。
パームレストは分離型がオススメ
HHKBは本体に高さがあるので、パームレストを使うとさらに打ちやすくなります。
手首に角度をつけてキープする必要がなくなり、ほんの少しの押圧でタイピングできます。
快適さを追求するなら、パームレストはぜひとも採用したいアイテムです。
そして、HHKB2台で左右分離するなら、バード電子の「分離型パームレスト」がオススメです。
メリットは以下の2点。
・机上が広くなる
・HHKB以外のキーボードにも使いやすい
分離型は机上が広くなる
HHKB2台打ちはただでさえ机上スペースを圧迫します。
そこに通常のパームレストを置くと、かなり圧迫感があります。
分離型のパームレストは、その圧迫感を解消してくれます。
左右分離では、2つのキーボードにつき半分のキーしか使いませんから、ムダがありません。
また、スペースに余裕が生まれるので、そこにさらにトラックパッド等を置けます。
分離型はHHKB以外のキーボードにも使いやすい
HHKBの通常のパームレストはHHKBにピッタリの幅で作られています。
そのため、他のキーボードに使うと微妙にズレてしまいます。
しかし、分離型のパームレストであれば、位置を調整することでどんなキーボードにもピッタリな使い心地になります。
結論、分離型パームレストは様々なキーボードに対応できる。
1つ持っていて損はないですよ。
Karabiner-Elementsは必ずインストール
先ほど、「shiftやControlを使ったショートカットは左右分離でも使えます。」と書きましたが、これを実現するには『Karabiner-Elements』というソフトをインストールする必要があります。
HHKBを左右分離キーボードとして使うなら、これはマストでインストールしておきましょう。
HHKB2台打ちに慣れるまでどれくらいかかるか?
と思われるかもしれませんが、僕は2日で完全に慣れました。
人間にとっては肩が開いている方が自然ですから、逆に左右分離の方が違和感がなかったんです。
HHKBの左右分離モデルは、たぶん出ない
理想を言えば、HHKBが公式で左右分離モデルを出してくれればいいんですが、たぶんをの気はなさそうです。
以下のツイートをご覧ください。
2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買って!2台買
— HHKB OFFICIAL (@PFU_HHKB) February 7, 2020
「2台買って!」とのことです。
ニーズを承知のうえで、作らない。
まあ、左右分割もまだまだニッチ商品ですからね。
僕たちはタイピングを追求した結果「HHKB×2台打ち」という最果ての地のたどり着いたわけですが、そもそも普通の人なら最初に買ったキーボードを使い続けます。
左右分割は、まだニーズが少なすぎるのでしょう。
左右分離HHKBの登場を待っていると寿命が終わる可能性があるので、素直にHHKB2台を使うべきですね。
【結論】HHKB2台左右分離は僕らを救う
「静電容量無接点×肩が開く」で、従来のタイピングの疲労は、ほぼゼロになります。
PC作業は、頭脳労働でありつつ肉体労働。
まともにやってるとかなりシンドいです。
首・肩・腕の痛みに悩んでいるなら、「HHKB2台で左右分割」は治療および予防の意味で、心の底からオススメします。
HHKBをもう1台追加するだけで、ウソみたいに楽になりますよ。
今後デスクワークを疲労ゼロで乗り切りたい人は、今すぐもう1台のHHKBをポチりましょう。
・HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨
・HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列/墨
・HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/白
・HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列/白
・HHKB Professional HYBRID 非静音 日本語配列/墨