今回紹介するのは、大原扁理さんが書かれた、
『年収90万円で東京ハッピーライフ』
です。
著者の大原扁理さんは、1985年、愛知県生まれ。
高校卒業後、3年間の引きこもりと海外一人旅を経て上京。
東京で隠居生活を送った後、現在は台湾で生活されています。
いかに刷り込まれた常識を脱し、お金を使わずに暮らしを楽しむか?
そのヒントを、本書から探っていきましょう。
もくじ
間違っているのはどっち?
だいたい、進学や就活で辛いっていうとき、自分が間違ってるんじゃなくて、世間が設定してくる目標のほうが間違っているのかもしれません。
『年収90万円で東京ハッピーライフ』より
「世間が設定してくる目標」という言葉にハッとさせられます。
世間体ばかり気にして、一番大切な「自分の価値観」を見失いがち。
隠居生活を送る大原さんでさえ、知らず知らずのうちに世間に流されていると感じることがあるそうです。
大切なのは「好きなことで生きていく」じゃなくて、「イヤなことで死なない」
YouTubeのCMで、「好きなことで生きていく」というフレーズがありました。
聞こえはいいですが、好きなことだけで生計を立てるのは大変。
これを現実的に言い換えた大原さんの言葉が、「イヤなことで死なない」。
ムリヤリ「好きなこと」を探して苦しんでいる人は、フッと肩の力が抜けるのではないでしょうか。
そんなハードル高く設定しないほうが、後から絶望しなくてすむんです。
わたしなんか 30 歳にもなって、いまだに何がしたいのかよくわかっていません。
わたしのこれまで人生は、やったことより、やらなかったことばかりで出来ています。『年収90万円で東京ハッピーライフ』より
個性とは
本当に個性的な人って、よく見るとわかるけど、人の注目を集めようとしてるっていうよりは、ただひたすら「自分」をやってるだけなんです。
『年収90万円で東京ハッピーライフ』より
個性は探さなくても、自然と滲み出るもの。
毎日を自分に正直に生きれば、それでいいのかもしれませんね。
おわりに
この記事で紹介した内容以外にも、
・隠居式りんごジャムの作り方
・野草狩りの楽しさ
など、隠居生活をしている大原さんにしか書けない内容も楽しめる1冊です。
隠居生活をするつもりがなく、人生を通してやりとげたいことがある人でも、
と思えたら、「メンタルのセーフティーネット」になります。
お金の心配をせず、世間の目を気にせず、やりたいことに思い切り打ち込めるかもしれせん。